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2008年9月30日 (火)

アオクサカメムシ-6,7,8,9

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アオクサカメムシ-6 ~白色帯型/個体変異

 8月後半からオオケタデ(タデ科)の花が咲き乱れ、ハチや甲虫に混じって、沢山のクサギカメムシ・ブチヒゲカメムシ・アオクサカメムシが訪れている。この中に頭部と前胸背の前半部が白くなった個体を見つけた。「日本原色カメムシ図鑑」(全国農村教育協会、2004)にはミナミアオカメムシの色彩型の例が記載されていたので、てっきりこれはミナミアオカメムシだと思ってしまった。ミナミアオカメムシと判定するためには、体がより縦長なこと、前胸背側角の突出が弱いこと(以上は相対的な基準なので一方の種のみを見ても判定しにくい)、触角第3節の先半が褐色(アオクサは黒色、例えば左の個体、褐色だとみればそのようにも見えてしまう)、翅(はね)下の背色(基節~第4節)が緑などで判定するという。以下は悪戦苦闘の紹介。尚、結論は、この白色帯型も含めて、すべての個体がアオクサカメムシであり、ミナミアオカメムシは含まれていなかった。

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アオクサカメムシ-7 ~どこが違う?/ミナミアオカメムシ?

 9月6日の紹介で右側のような雌個体の例があった。この雌個体の翅(はね)下の背色の判定は、黒?それとも緑? →自分は緑と判定した、ならばミナミアオカメムシ。左側のミナミアオカメムシ♀だと思った白色帯型、これ位でも緑の背とする。と考えてしまった。それではどれ程の割合でミナミアオカメムシがいるのだろうか? 白色帯型以外の緑斑型とか赤色帯型などはいないだろうか? 翌日も勇躍現地へ向かった。

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アオクサカメムシ-8 ~飛んでる雌/個体変異

 14♀個体の内の9例を示した。それなりに個体変異のあることを知った。上段のように殆ど黒色の個体から、下段右端のようにかなり緑色の帯が入っている個体、中段右端のように薄っすらと緑をまぶしたような背の個体もいた。このように結果がバラ付くと、区別するための判定基準としては有効なポイントであるとは言えないと結論せざるを得なくなってしまった。アオクサカメムシとミナミアオカメムシとの交雑種も有り得るとのことで困惑。

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アオクサカメムシ-9 ~飛んでる雄/個体変異

 10♂個体の内の9例を示した。上段左端から下段右端まで同様に個体変異のあることが判った。改めて区別点についてWeb上で調べてみた。先の写真で①~⑥の内の④に注目して見直すのが最も簡便な方法であろうと言う結論に達した(愛媛県病害虫防除所、愛防第26 号「病害虫防除技術情報(第2号)の送付について」を参考にさせて頂きました)。拡大図にしてすべての個体について結合板の小黒点を調べると、いずれの個体も結合板中央と端の両方に小黒点が存在し、これらはすべてアオクサカメムシであると判定した。尚、北進中の南方系のカメムシであるミナミアオカメムシの現在までの勢力拡大範囲をWeb上で調べてみると、同定上の一応納得できる根拠が示されているものを考慮すると、静岡県から西の各県までのようである。次は神奈川県であろうか。本種はアオクサカメムシと同様にイネやダイズを初めとして広範な農園芸作物に多大な被害を与える害虫である。関東圏への侵入は避けたいものだ。少し疲れました。

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